近未来小説


by consulting1
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第一章「静かの海} 3

「シャボン玉?こんな夜に、どこで?」

「ベランダに出てやろうよ! さあ起きて! 明日から夏休みだから、朝は寝坊してもいいし」
母はそう言って、台所で何やらゴソゴソし出しシャボン玉の液を作り始めた。
僕は母お手製の「コンサドーレ」のロゴを背中に刺繍したT-shirtに着替え、バルコニーにでて思いっきり深呼吸した。バルコニーといっても25階建てのマンションの最上階が僕たちの自宅で、24階の陸屋根をバルコニーにした、いわゆるルーフバルコニーといわれるもので、広さは100㎡以上もあった。
暫くして母もバルコニーに出てきた。
両手に麦のストローとバカラのタンプラー「モザイクオールドファッション」のオリーブを握り締めいてた。
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# by consulting1 | 2006-02-06 19:22 | ハッピーチャイルド
それは荘がまだ5歳の時の、ある暑い夏の日の真夜中のことだった。
暑さもあり(荘が当時すんでいたマンションでは父親の方針でエアコンは入れてなかった)
寝苦しさでなかなか寝付けなかく、何度も寝返りを打っていた時、隣のベッドで寝ていた母親が「荘ちゃん、シャボン玉やろう!」と声をかけてきた。

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# by consulting1 | 2005-06-08 16:20 | ハッピーチャイルド
20xx年2月4日

月面静の海

漆黒の宇宙に青白く輝く半円球の地球が、ポッカリ浮かんでいる。
先ほどからじっと「地球」を見つめていた荘は、『まるでしゃぽん玉のようだな』と呟いた。



「SO、明日からの船外活動はかなりハードだ。早く休んだ方がいい。」
手順書を読みふけっていたテクニカルディレクターのジョンが、ポンと荘の肩を叩いて早めの就寝を促した。
「Sure!」」と返事はしてみたものの、相変わらず荘はグリーン計器類が色に点滅するコックピット中央、つまり船長の席に座り、地球の一点、日本列島を見つめていた。
そのとき荘は20年前の、ある真夏の夜の出来事を思い出していた。
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# by consulting1 | 2005-05-31 16:18 | ハッピーチャイルド